ビジネス

【感想】アフターデジタル

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おすすめする読者層

  • 製造業経営者およびその関連事業者
  • サービス業経営者およびその関連事業者
  • コンサルタントなどの経済全般を俯瞰的にみる必要がある職業の方

著者についての簡単な紹介

藤井 保文。

東京大学大学院修了後、上海・台北・東京を拠点にUX思想を探求し活動。

実践者としても企業・政府へのアドバイザリー経験あり。

アフターデジタル2の著者でもあります。

尾原和啓。

京都大学大学院工学研究科応用システム専攻人工知能論講座修了後、マッキンゼーアンドカンパニー、NTTドコモ、リクルート、Google、楽天などの経歴

本を読んだ理由

この本自体が売れていて、題名自体は知っていたが、今一つ内容がつかなさそうで敬遠していましたが、ふと本屋で手に取り、パラパラとページをめくると、中にあった図式、特に製造業中心経済からバリュージャーニー型の経済への移行の図式に興味を持ち読み始めました。

というのも私自身コンサルタントしているため、日本経済の製造業中心の業種の偏りに常日頃不安があったためです。

今後日本はどういう業種レイヤーでなければならないか知りたくて読み始めました。

役に立つと思った箇所①

これまでの産業構造はモノづくり型で企業が主役で売り切りバリューチェーンのビジネスモデルであったが、今後は顧客および社会自体が主役になり、UXを重視したリカーニングのバリュージャーニーに移行するといった箇所が役に立つと思いました。

コンサルタントの仕事をしていると、差別化という言葉をよく耳にし、こちらからコンサルする場合も差別化できる製品なのかを重視しする場合もあります。

しかし、製品の差別化は多くの産業がコモディティ化している現在においては不可能な場合が多く、むしろ物より製品活用場面全般のサービスの重要性が増しています。

そこで実際のコンサルタントの現場でもこの本を読んで以降、顧客とのバリュージャニーの視点でアドバイスすることが多くなりました。

役に立つと思った箇所②

この本の中にUX5段階を紹介をする箇所があります。

モバイル化、O2Oコネクト、エコシステム化などリアルな現場とネット環境の融合したビジネスモデル構築の段階が述べられている箇所です。

これらは中国のアリババが実際に経験した段階で役に立つと思いました。

現在多くの中小企業はデジタル化を模索し、取り入れ始めています。

アリババのような巨大企業とは異なりますが、それでもデジタル化していく過程でどうゆうビジネスモデルを構築すべきなのかの参考になる段階もあります。

例えば小売店がEC事業を始めた場合フレームレスなUXの重要性、エコシステムへの流れは現場の方と話しをしていても役に立ちました。

役に立つと思った箇所③

顧客のバリュージャーニーをどう構築するか説明してある点が役に立つと思いました。

これまでの製造業中心の売り切りモデルではなく、製品はカスタマージャーニーの一過程に過ぎず、そのジャーニーの世界観とその実現が重要ということが書いてありました。

実際世界的企業であるパタゴニアやテスラなど環境問題解決の世界感で人気を博しています。

地域産業であっても、全国展開している企業やチェーン店との競争で生き残っていくには、製品自体の差別化ではなく、世界観を持って顧客体験を提供していくことが重要だと思っています。

地域で生き残っている企業や小売店もその店舗全体の世界観を持っています。

本を読む前と読んだ後で、変化したと思われる考え方や行動

この本を読み終わった後、デジタル化が重要なのではなく、リアルとデジタルの融合した新しいビジネスモデルがこれから生き残っていくという考えになりました。

企業を分析するする場合でも、この企業がデジタルと融合した独自の形はどういうものかをいつも考えるようになりました。

全体を通じて、読んだことで得られた結論

デジタル化は目標ではなく、リアルとデジタルが融合した新しいビジネスが生まれ、社会が変化していく。

この変化に対応できない企業や産業は消えていく。

ネットが発達し消費者行動が大きく変わった環境でこういった流れは自然なのだ、自分もこの流れに素直に乗って仕事をしていこうという結論に至りました。

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感想(4件)

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