映画

【感想】チェリー

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概要

  • 監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
  • 出演:トム・ホランド シアラ・ブラボ

「スパイダーマン」のトム・ホランドと、ルッソ兄弟の映画ですが、スパイダーマンのような明るく軽い映画ではありません。Apple TV+で配信中の映画です。

近年問題になっている、戦争帰還兵のPTSDと薬物依存を扱った映画になっています。

ニコ・ウォーカーの同名小説を映画化したものです。著者は’05年から’06年にかけて、衛生兵としてイラクに派遣され、多数の勲章を受賞した人とのことです。

帰国後、PTSDから薬物依存になり、複数の銀行強盗で有罪となり刑務所に収監されました。刑務所で書かれた小説が原作となったものです。

3部構成になっていて、「チェリーとエイミーの出会い」「軍隊入隊」「退役後」の3部で構成されています。

あらすじ

主人公は中流家庭に育ったアメリカの大学生でしたが、彼女とのすれ違いから陸軍に志願し、厳しい訓練を経て衛生兵としてイラクに派遣されます。

そこで知人や友人が重症を負ったり亡くなるさまを見ることになります。そして本人は怪我など負わずに帰国できますが、帰国後にフラッシュバックなどのPTSDの症状に悩まされるようになり、麻薬を使うようになるのでした。

彼女とは結婚しますが、その後も二人で違法な麻薬を購入して使うので、お金もなくなり、銀行強盗をするようになります。
本人も自分がやばい状況になっていることは解っていますが、麻薬を使い続けて、銀行強盗も続けるのでした。

感想

実際にアメリカでは多くの戦争帰還兵がPTSDになり、薬物依存になったりホームレス生活をしていたりするそうです。

さらに、防護服(防弾服など)の性能向上により、重傷を負っても生き延びて、障害を負い生活している人や、IED(簡易爆弾)の爆発に遭い、脳震盪を負って、その後遺症で認知能力や記憶力に障害をきたしている人も多数いるとのことです。

そのような、誰にでも起き得ることとして、薬物への依存や、その代金を得るための密売行為への参加、そして銀行強盗などが描かれています。

普通の日本にいる人では、あまり見ることのない薬物への依存というものが、当事者目線で描かれているのも興味深いところです。

ダークな素材を扱った映画ながら、奥さんとの純愛物語としても見られる映画です。

140分と長い目ですが、飽きさせない作りになっていました。

最近、日本でも薬物に依存する人は、快楽を得るためではなく、苦しみを麻痺させるために薬物を使用しているとの専門家の意見が報道番組でも取り上げられていますが、その事がよく解る映画です。

ネットフリックスなどと比べると影の薄いApple TV+ですが、原作小説を4000万ドル(約44億円)で購入し、映画化したとのことです。

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