ミヒャエル・エンデの『モモ』を読む時間がない

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ミヒャエル・エンデのモモは、ムダだと思っていた時間が、実は人生を豊かにする時間だったことに気付かせる作品ですが、忙しい現代社会では、ゆったりと「モモ」のような名作を読む時間を豊かな時間だと思う余裕がなくなり、ムダな時間なはずではなかったのに「本を読まないで、別のことをしてればよかった、あれもこれもできたのに」と思ってしまったりします。

それでも本の中身が気になって、「読んでいない本について堂々と語る方法」のように、ちゃんと読んで理解したかのように見せかけたり、「本の紹介ブログ」や「本の紹介Youtuber」などの発信から分かりやすいものを選んで、本を読みたい感情を本の解説を読むことで満足させてしまったりするのでした。

「読んでいない本について堂々と語る方法」では、「本を読むとはなにを意味するのか」という疑問に対し、「知識を体系的に捉えようとしたとき、図書館などの本棚の中でその一冊の本がどこに位置づけられるかを理解すること」であるとし、「表紙だけを見たとしても(少なくとも部分的には)本を読んだことになる」といったことが書かれていたと記憶しています。

「読んでいない本について堂々と語る方法」は一回読んでからすぐにメルカリで売ってしまったので、中に書かれていたことはうろ覚えなのでネット上にある記事を参考にしながら「(一回しか)読んでない本を堂々と語る」という試みとなりましたが、意外とできてしまいました。

このように時間の効率化を突き詰めた結果、調べればある程度のことはわかる便利な世の中になった一方、原典との出会いの機会が失われていて、そんなことに一抹の寂しさも感じたのでした。

もしかしたら、気付かぬうちに「灰色の男達」と出会ってしまって、しかもそのことをとっくに忘れていて、生産性の向上を最優先事項にしてしまったのかもしれませんね。

最後に、「読んでいない本について堂々と語る方法」の表紙デザインをお見せするために、Amazonのリンクを張ります。著作権的に表紙の画像を直接掲載することは、サイトでもYouTubeでも認められていないケースが多いので、表紙を合法的に張るためにAmazonアソシエイトを使われている方もいるみたいです。

ここで、なぜ、あえてこのような説明をしたかと言いますと、上で書いたように「表紙だけを見たとしても(少なくとも部分的には)本を読んだことになる」という解釈から、下の画像を見ればわざわざ買って読まなくても「読んでいない「読んでいない本を堂々と語る方法」を堂々と語る」ことができると考えられることが、Amazonアソシエイトの本来の目的である売上促進と絶妙な並行関係になっていることが批評的で面白そうだと思ったからです。

でも、やっぱり、「読んだ本について堂々と語る方法」の方が、理想ですよね。

時間に余裕ができたらメルカリで書い直して読み返そうかなと思ったのでした。

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