漫画

【感想】火の鳥(未完の漫画)

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おすすめする読者層

  • 老若男女問わずすべての方
  • 深いメッセージ性を持つ作品が好きな方
  • ひとつのテーマで色々な作品が読みたい方

簡単な作品紹介

この作品は、「火の鳥」という、その血を飲めば不老不死になれるとされる存在を中心に展開される、様々なストーリーを描いた漫画です。

作品を見た理由

この作品は、私が通っていた図書館に置いてあったため、「図書館にある漫画」という珍しさから自然と手に取っていました。

当時幼かった私には理解できないストーリーが多かったにも関わらず、洗練されたシンプルな絵柄と深いテーマ性に惹かれ、その後も何度も読み返しました。

作品として面白いと思った特徴①

「火の鳥」という共通のテーマを主軸に、全く異なるストーリーが展開される点が面白いです。

火の鳥という存在があり、不老不死を求める人がいる、というところまではほとんど同じなのに、時代や登場人物、国、果ては舞台となる惑星までもが違うために、それぞれのストーリーは全く異なる展開を見せます。

その中には、歴史的背景が感じられるリアリティのあるストーリーもあれば、SFに全振りした作品もあり、ジャンルごと異なると言ってもいいのに、すべて面白く読めてしまうから不思議です。

作品として面白いと思った特徴②

この作品は、それぞれのストーリーで共通のテーマがありながら、ほとんど完全に独立しており、どのストーリーからでも問題なく読める点が面白いです。

けれど、全編を通して読んでみると、「火の鳥」以外にも確かに共通しているものが多々あり、その発見がまたこの作品を面白くさせてくれます。

人によってお気に入りのストーリーは変わると思いますが、私が特に好きなのは「異形編」です。

短めのストーリーですが完成度が非常に高く、何とも言えない後味に心奪われます。

作品として面白いと思った特徴③

この作品、実は未完であるという点に、なんとも言えない魅力を感じます。

この作品の実質的な最終巻に当たるのは「太陽編」です。

他のストーリーに比べボリューム的にも大作で、クライマックスも「火の鳥」の集大成に相応しいと感じられるものなので、個人的にはこれが最終巻と言われても納得がいってしまうのですが…

実はこのあとに「現代編」の構想があったというのです。

「火の鳥」は全編を通して、過去、未来、過去、未来…という順番で徐々に現代に近づくように描かれています。

そのクライマックスとして描かれるはずだった現代編とはどんなストーリーだったのだろう…

と、存在しないストーリーに想いを馳せてしまいます。

漫画を読む前と読んだ後で、変化したと思われる考え方や行動

この作品は、私がSF作品に興味を持ったきっかけだと感じています。

また、前述のとおり私は「異形編」が一番好きなのですが、現在ループものの作品に無条件に魅力を感じてしまうのも、この火の鳥・異形編がきっかけだと思います。

全体を通じて、読んだことで得られた結論

この作品を読んで、オムニバス形式の作品の魅力を知りました。

また、色々な作品などで言葉では知っていた「不老不死」というものが果たしてどういうものなのか、ということを、私はこの作品を通して知ったように思います。

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感想(2件)

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