ビジネス

かつての「しょぼい起業」時代との向き合い方

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先日、書籍「1万円起業」を題材に「スモールビジネス」について書きました。

日本国内でも「しょぼい起業」ムーブが2019年に起き、筆者も無料公開期間に読んで少なからず影響を受けましたが、一方で「スタートアップ」熱も加速しており、それぞれのコミュニティの様相はだいぶ異なるものの、最初は「しょぼいスタート」を切るのは共通しているのだろうか?と以下の記述を読んで思いました。

どんなすごい起業家も、最初からすごいわけじゃない。投資家というのは、起業家の暴走を「砂かぶり」で見ることができるという特権があるんだ。だから断言できる。起業家全員、最初はしょぼい。それに成功して有名になったら、起業家は、自分のしょぼいスタートなんて自伝や記事に書かなければいい。そうすればその起業家は、才能にあふれた起業家として人々に記憶される。いいか、世に知られている起業家像や投資家像と、実際にやることは全然ちがうんだ。しかし覚えておいてくれ。君はまだ何もやっていない。起業家の成熟度では、さっきのバカ以下だ。起業というのは、自分の手で大きな規模の事業を実際につくったかどうか。それだけで決まる。

佐俣アンリ、僕は君の「熱」に投資しよう、pp.35-36、ダイヤモンド社

すなわち、今では大活躍している人も、下積み時代をあえて話さないことによって、本当は普通の人とほぼ同じということを隠すことで、自分自身のブランドを確立(≒神格化)させることができるのですが、苦労話をして共感を生んだり、よくある話をして一般的な価値観や普通の感性があることを伝えて社会適応度を高く見せることもできます。過去のエピソードを正確に伝えないと、インターネット上ですぐに第三者から検証され、「本当は最初は『しょぼいスタート』だったんじゃないのか」などと突っ込まれるリスクも高まっているので、「過去を一切語らない」黙秘型か、「失敗も含めて赤裸々に話す」正直型のいずれかの戦略をとるのが妥当だと考えられます。しかし、「正直型」にも、過去の失敗が競合(ライバル)に対するヒントになって不利になるなどといった懸念もあります。資金調達や人材採用のために「才能にあふれた起業家」を演じることは、結果的にマイナスに働いてしまう場合もあります。黙々と仕事に打ち込むことが、起業家における生存戦略だと考えました。


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