ドラマ

【感想】勇者ヨシヒコと魔王の城

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おすすめする視聴者層

  • 癖のある作品が好きな、福田作品ファンの方
  • 20代以上の、日々の仕事に忙殺され疲れた男性や女性
  • 最後に笑ったのがいつか思い出せない、気持ちが落ち込んでいる真っ只中の方

簡単な作品紹介

演技力がうなぎのぼりの憑依型俳優・山田孝之が主演に迎えられ、脚本&監督は癖のあるコメディを作り出す天才・福田雄一が担当する、期待値最大のドラマです。

作品を見た理由

山田孝之が主演を努めると聞き、この作品を知りました。「6番目の小夜子」から彼のファンです。ウォーターボーイズや白夜行でも存在感のある彼に注目していました。闇金ウシジマくんで、無表情で冷静沈着なウシジマを演じているのを観て、演技のふり幅に驚きました。それまでは若手イケメン俳優の中でも人気がありましたが、そこから全く違う野性的な暴力的な役も演じるようになってきて、とことん魅力にはまりました。

映像作品として面白いと思った特徴①

テレビ東京で低予算の深夜ドラマ、というだけで面白いです。
無駄にお金をかけてロケをし豪華なセットや衣装など製作費をかけたとしても、役者の演技力のせいで台無しになっているドラマはいくつもあると思います。
そんなか、例えばダンボールで作った魔物や武器を堂々と出してくるのがこのドラマです。
実写で冒険ものが難しいのは当たり前なので、そこを開き直ってあえて予算をかけず、演技力や脚本で勝負しているのが格好いいです。

映像作品として面白いと思った特徴②

ところどころにほかの作品のパロディが散りばめられているのが面白いです。
例えば、勇者が魔物を倒しにパーティを組んで冒険に行くのは、ドラクエなどでよくある展開です。
オイッス村の回では、いかりや長介や志村けんのドリフターズを模した村人たちも出てきます。
変なおじさんやちょっとだけよ等というセリフもほぼそのまま使っています。
その演者たちのクオリティがあえて低いのがオツなものです。
観ている中で「あ、これはあのパロディだ」と発見できる面白さがあります。

映像作品として面白いと思った特徴③

なんといっても役者陣の演技力の高さが面白いです。
主演の山田孝之はクローズで見せた漢気のある芹沢とは程遠い、ヘタレでお馬鹿な勇者がはまっています。
メレブと佐藤二郎は福田作品の常連というだけあって、癖のある演技が笑いを生んでいます。
ムラサキの木南晴夏は、このドラマで知ったのですが、とても演技力のある女優さんだと思いました。
失神する顔や恥ずかしいシーンも全力で挑んでいるので、とても好感がもてます。
ゲスト出演している小栗旬・中村倫也・綾野剛などもチョイ役なのですが、存在感があります。

見る前と見た後で、変化したと思われる考え方や行動

低予算で製作されたドラマや映画は、一部のマニアなどには人気があるだけで、大衆向けする作品ではないという偏見がありました。しかし、このドラマはテレビ東京の深夜枠というとても不利な環境の中、瞬く間に人気となりシリーズ化するまでになりました。この影響力はすごいと思います。全ては制作陣・役者陣の「どこまで面白さを追求できるか」という熱意そのもので、作品の出来が変わってくるのだとわかりました。
また、それからはゴールデンタイムのドラマしか見ていなかったのですが深夜ドラマもチェックするようになりました。

全体を通じて、見たことで得られた結論

福田雄一の脚本&監督の作品は面白さが独特で、唯一無二のものである、ということです。
このドラマのシュールな笑いは福田作品にしかない個性的な笑いだと思います。
クスッという小笑いから、家族みんなで大笑いできる爆笑まで、ジャンルの幅広い笑いが最初から最後まで存在しました。

また、福田監督に出演している役者陣は総じて演技力の高い人たちばかりである、ということも分かりました。
下手をしたら誰も笑えない三流のドラマになるところが、全部面白いコメディにおとしこんであるのは、役者陣の演技力によるものも大きいと思います。

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