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OB/OG訪問はいつから始める?学年別の目安と理系ならではの進め方
OB/OG訪問を始める時期に悩んでいる理系学生は、学部2年生の今すぐ動くのが一番の近道です。
研究室配属やサマーインターンが本格化する前に動くことで、学業や実験と両立しながら納得のいくキャリア選択ができます。
この記事では、2029年3月卒業予定の学部生をはじめとする理系学生に向けて、学年別の目安時期と無理のない進め方を解説します。
OB/OG訪問は学部2年生の「今」から始めるのがおすすめです
OB/OG訪問(卒業生を訪ねて仕事や職場の実情を聞くこと)は、学部3年生や修士1年生の就活本番になってから始めるものだと思われがちです。しかし、理系学生にとっては学部2年生の段階からスタートするのが最も無理のない進め方です。
理系学生は、高学年になると卒業研究のための実験や輪講(学術論文を読み合って議論する勉強会)が日常に入り込みます。研究室に配属されるとコアタイム(必ず研究室にいなければならない時間帯)が設定されることも多く、平日に自由に動ける時間は大きく削られてしまいます。
学部2年生のうちであれば、まだ研究室の拘束がなく、授業の空き時間や長期休暇を比較的自由に使えます。この時期から社会人の先輩に話を聞いておくと、自分がどんな分野に興味があるのか、どんな働き方をしたいのかが自然と言語化できるようになります。
早い時期から社会人と話す経験を積んでおくと、就職活動に対する漠然とした不安が解消されます。まずは「業界や仕事について知るための気軽な相談」として、学部2年生の今から動き出してみるのがおすすめです。
理系の就活スケジュールとOB/OG訪問のベストな時期を知っておきましょう
一般的な就活スケジュールと、理系特有の研究スケジュールを照らし合わせて、いつOB/OG訪問を行うべきかを把握しておきましょう。
政府は経済団体などに、就職・採用活動の日程を守るよう要請しています。2028年3月卒業予定者までの日程では、会社説明会などの広報活動は「卒業・修了の前年度の3月1日以降」、面接などの採用選考は「卒業・修了年度の6月1日以降」です。一方で実際には、その前の夏や秋冬にインターンシップ(就業体験)や早期選考(本選考より前に行われる選考)が行われることが多く、本選考の日程だけを見ていると準備が間に合いません。
検索の動きを見ると、「OB訪問」という言葉は毎年10月から2月にかけてよく検索され、2月がいちばん多くなっています(Googleトレンド、2023年10月〜2026年9月の月別の平均)。秋冬の早期選考や、3月の広報活動の開始を前に動く学生が多いと考えられます。そのため学部3年生・修士1年生にとっては、夏のインターンの前(5〜6月)と、秋冬(10〜2月)の2つが動きどきです。
理系学生にとって注意が必要なのは、秋から冬にかけては学会発表の準備や中間報告会が重なりやすい点です。直前になって慌てて先輩を探しても、相手の社会人も繁忙期で日程が合わないことがよくあります。そのため、世間の就活生が本格的に動き出す前、つまり学部2年生の秋から春休みにかけて最初の1人目に会っておくのが賢い進め方です。
学年別に見た理系学生のOB/OG訪問の進め方です
理系学生が無理なくステップを踏むための、学年別の目安と目的を整理しました。
学部1・2年生の時期は「視野を広げること」と「研究室選びのヒント集め」が主な目的です。この段階では志望動機や自己PRを固める必要はまったくありません。「どんな仕事があるのか」「学生時代の専門は仕事にどう生きるのか」を気軽に質問してみましょう。
学部3年生や大学院進学を控えた時期は、「サマーインターン対策」と「専攻分野の活かし方の確認」が目的になります。5月から6月にかけて志望業界の先輩に会い、実際の業務内容や選考で評価されるポイントを聞き出します。大学院進学か学部就職かで迷っている場合も、両方の進路を選んだ先輩から話を聞くことで納得して決断できます。
学部4年生や修士1〜2年生の就活本番期は、「具体的な選考対策」と「企業文化の最終確認」が目的です。エントリーシートの推敲や、技術面接(自分の研究内容を企業に説明する面接)の練習相手になってもらうなど、実戦的なアドバイスをもらう段階になります。研究の進捗と相談しながら、ピンポイントで訪問を依頼していきましょう。
学部2年生のうちに動くと研究室選びにも大きく役立ちます
理系学生にとって学部2年生からOB/OG訪問を行う最大の隠れたメリットは、「どの研究室に配属されるべきか」の判断基準が手に入ることです。
多くの大学では学部3年生の後半から4年生の最初にかけて研究室配属が行われます。しかし、大学の研究室案内やシラバス(講義計画書)だけを読んでも、その研究室での学びが将来どんな業界や職種につながるのかを想像するのは困難です。
企業で研究職や開発職として働く先輩に話を聞くと、「大学時代にどんな研究手法を身につけておくべきだったか」「実験の忙しさと就活の融通はどの研究室がつきやすいか」といった、外からは見えない貴重な生の情報が得られます。研究室の人間関係や指導教員との距離感についても、客観的な意見をもらえます。
運営者(代表)が学部2年生だった初夏、サークルの顧問の先生の紹介で、同じ大学の大学院を修了して化学系のメーカーで研究者として働く先輩を訪ねました。
その際、先輩から企業研究者としての実際の働き方を聞くだけでなく、「日々の生活を考えて雰囲気のよい研究室を選ぶことの大切さ」を教えてもらいました。研究室を選ぶ前の学年だったからこそ、そのまま自分の選び方に生かせる助言でした。
このときは依頼メールで会える日を10日ほど挙げ、「この日は授業が早く終わるので◯時に大学を出られる」と移動の時間まで書きました。先輩からは、中間地点の駅で夕食を食べながら話すことを提案してもらえました。当日は先輩から「二十歳になっているか」を確認されました。学部2年生で夕食の場に誘われたときは、20歳未満ならお酒は飲まないことを先に伝えておくと安心です。研究室配属の前に社会人の視点を取り入れておくと、その後の学生生活の選び方が変わります。
学部3年生や修士1年生はサマーインターン前の初夏が動きどきです
学部3年生や修士1年生になった理系学生にとって、最も効果的なOB/OG訪問のタイミングは5月から6月にかけての初夏です。
大学3年生(修士1年生)の6月ごろから、夏のインターンシップの募集を始める企業が多くあります。理系の場合、研究開発職や生産技術職、SE(システムエンジニア)など、職種ごとに求められるスキルや経験が大きく異なります。インターンのエントリーシートを書く前に現場の社員に話を聞いておくと、説得力のある志望動機が書けるようになります。
また、自分の専攻とは少し離れた「専攻外の業界」に関心がある場合も、この初夏のタイミングでの訪問が最適です。本格的な本選考が始まってから畑違いの分野を調べるのはリスクが高いですが、夏前であればいくらでも軌道修正が可能です。
運営者(代表)が学生だったとき(工学部の化学系学科の学部3年の夏前)、AIや機械学習の分野に関心を持っていました。そこで、サークルの先輩から紹介を受け、大学院でAIを研究した後に大手IT企業へ就職した先輩にメールでOB訪問を申し込みました。
依頼のメールでは、最初に所属や氏名を明記したうえで、「まだ専門性はなくインターンなどで現場を知ろうとしている」と正直な現状を伝えました。さらに、最近読んでいる本や、なぜその先輩に話を聞きたいのかという関心の具体的な中身、半年間の海外留学の前に話を聞きたいという時期の事情を丁寧に説明しました。
その結果、先輩から「平日のランチタイムに勤務先の近くで」と快く提案をいただき、お話を伺うことができました。当日の朝には挨拶メールとともに、自分の関心を書いた授業のレポートを添付したことで、当日の議論が一段と深まりました。忙しい社会人に会ってもらうためには、相手の都合に時間と場所を合わせ、自分の関心を具体的に準備しておくことが大切です。
研究室生活の忙しさとOB/OG訪問を両立させるコツがあります
研究室に配属された後の理系学生にとって、最大の課題は「研究の忙しさ」と「OB/OG訪問のための時間確保」をどう両立させるかです。
実験系の研究室では、細胞の培養やサンプルの加熱処理など、数時間おきに作業が発生する実験が日常茶飯事です。こうしたスケジュールの中で外部に出て社会人と会うのは簡単ではありません。両立のための基本は、相手に自分の置かれている環境をあらかじめ共有し、オンライン面談(ZoomやTeamsなど)を積極的に活用することです。
現在は多くの社会人がリモートワークを取り入れており、平日の業務後や業務開始前の30分〜1時間程度であれば、オンラインで快く相談に乗ってくれるケースが増えています。移動時間を削減できるため、実験の合間や後片付けの後の時間を有効に使えます。
研究室配属後の体験ではありませんが、運営者(代表)が社会人向けの大学院に通いながら、限られた時間で話を聞いたときの例を紹介します。
知人の紹介で、ある企業の人事担当の方が、会社の説明と現場の社員の話を聞ける場を設けてくれました。紹介から実施までは約3週間で、形式はオンライン、時間は合わせて2時間(会社の説明が60分、現場の専門職の方2名との話が45〜60分)でした。移動がないので、予定の合間に組み込みやすい形です。
事前に「社風」「事業の魅力」「採用で望ましい経験や資格」を聞きたいと伝えておいたところ、その内容に沿って準備してもらえました。担当の方も、事前に「オンラインでよいか」「ほかに聞きたいことはないか」と2回確認してくれました。
ただ、当日は時間が足りず、最後は駆け足になりました。終わり際に通信が切れてしまいましたが、担当の方から質問の時間を取り直す連絡をもらえ、翌日には「気になることがあればメールで聞いてよい」とも言ってもらえました。
この経験から言えるのは、時間が限られているときほど、聞きたいことを事前に送り、優先順位をつけておくことです。オンラインの場合は、通信が切れたときの連絡手段も先に決めておくと慌てずに済みます。
また、研究室の指導教員に対して就活の状況をどこまで共有しておくかも重要です。無断で実験を抜け出すとトラブルの原因になります。「将来のキャリアを考えるために、◯曜日の夕方に1時間ほどオンラインで卒業生に相談します」とあらかじめ筋を通しておくことで、気持ちよく活動を進められます。
つてがない理系学生でも大学の先輩を探せる方法があります
「自分の研究室やサークルには希望する業界の先輩がいない」と悩む理系学生は少なくありません。しかし、つてがなくても先輩を探す手段は複数用意されています。
先輩を探す主なルートは次の3つです。
1. 大学のキャリアセンター(就職課)の卒業生名簿を利用する
2. 指導教員や所属学科の教授に、卒業生の連絡先を紹介してもらう
3. 大学別・学年別のOB/OGマッチングサービス(登録した社会人と学生をつなぐ専用サービス)を利用する
大学のキャリアセンターには、過去の卒業生が残してくれた進路報告書や連絡先が保管されています。また、研究室の教授は企業との共同研究などを通じて多くの卒業生とつながっています。
しかし、知人や教授のつてを一からたどって先輩を探す作業には、大きな時間と労力がかかります。
運営者(代表)が学生だったとき、学内のビジネス系サークルでOB/OG訪問の企画を運営していました。自分の大学の卒業生が多い化学・素材系メーカーの先輩に話を聞くため、知人のつてをたどって一人ずつ先輩を探し、依頼の相談を持ちかけました。
一人を探し出して連絡を取り付けるだけでも大変な時間と手間がかかり、非常に苦労した経験があります。この実体験があるからこそ、同じ大学の卒業生を効率よく検索して直接つながれる仕組みには大きな価値があると感じています。
つてがない理系学生が効率よく先輩を探すなら、大学別のマッチングサービスを活用するのが近道です。
「ビズリーチ・キャンパス」は、同じ大学出身のOB/OGと直接つながり、キャリアの相談ができるサービスです。
同じ大学出身の先輩を探すなら
ビズリーチ・キャンパスに登録できる大学(国内123校、順次追加)の学生が使えます。登録はWebから行い、登録後に大学のメールアドレスで在学認証が必要です。
初めてのOB/OG訪問で失敗しないための大切なマナーです
OB/OG訪問を有意義な時間にするためには、相手に対する礼儀と配慮が欠かせません。社会人は業務の合間を縫って、後輩のために無償で時間を割いてくれています。
まず、依頼メールを送る段階では、会いたい理由を明確に伝えましょう。「なぜその企業なのか」「なぜその先輩に話を聞きたいのか」が一言添えられているだけで、受け取る側の印象は大きく変わります。日程の候補は相手に丸投げせず、自分が確実に空いている日時を複数提示するのがマナーです。
当日の質問内容は、必ず事前にリストアップして準備しておきます。企業の公式サイトや採用ページに載っているような基本情報(資本金、事業内容、初任給など)を質問するのは時間を無駄にしてしまいます。「実際の1日のスケジュール」「学生時代の研究が今の現場でどう生きているか」「入社前と入社後のギャップ」など、現場の社員だからこそ答えられる質問を用意しましょう。
訪問が終わった後は、その日のうち、遅くとも翌朝までに必ずお礼のメールを送ります。単に「ありがとうございました」と書くだけでなく、聞いた話のなかで何が最も参考になったのか、もらったアドバイスを今後どう活かすのかを自分の言葉で書き添えると、相手にも喜ばれ、息の長い関係につながります。もし誰かに紹介してもらった場合は、紹介してくれた人への報告とお礼も忘れずに行いましょう。
理系の大学生活は実験やレポートで多忙を極めます。だからこそ、早めの情報収集と信頼できるツールの活用が成功のカギを握ります。
「ビズリーチ・キャンパス」は、同じ大学の卒業生を探して訪問の依頼ができるサービスです。
まとめ:この記事を読んだらやること
- 自分の卒業年度(29卒など)と研究室配属の時期を確認し、大まかな年間予定を把握する
- 興味のある業界や企業で働く先輩が身近にいるか、キャリアセンターやWebサービスで探してみる
- 会ってみたい先輩が見つかったら、質問したい内容を箇条書きで3つ書き出してみる
出典:
– ビズリーチ・キャンパス 公式サイト:https://br-campus.jp/
– 大分労働局(厚生労働省)「令和9年度大学等卒業予定者の就職・採用活動日程等について」:https://jsite.mhlw.go.jp/oita-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/shinsotsu_jyakunen/saiyoukatudou20260408.html
– Googleトレンド「OB訪問」(日本、2023年10月〜2026年9月):https://trends.google.co.jp/
監修:合同会社エスクリップ/ 最終更新:2026-11-01


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